[Day 42] 宣平門の投身

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By 코리안투데이 글로벌

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[Day 42] 宣平門の投身

二月 · 主なき刀 | 約三分の読み

삼국지 365 · Day 42 · Book 1「星が集まる」
삼국지 365 Day 42 헤더 일러스트

李傕(りかく)の四路の軍が、長安の四門を、打ちおりたる暁(あかつき)、長安の宣平門(せんぺいもん)の楼(ろう)の上にて、ひと影が、下のほうへと、跳び降りつつあった。

賈詡(かく)のひと言の後、李傕と、郭汜(かくし)・張済(ちょうせい)・樊稠(はんちゅう)とが、謀士の計策を、いっそう、受け入れたり。李傕が、任谷口(じんこくこう)に本陣を守りて、毎日、呂布(りょふ)を誘いて、戦わしめおったのである。後ろにては、郭汜が、呂布の後尾を断ちて、退(しりぞ)く法を、用いたり。古(いにしえ)の彭越(ほうえつ)が、楚(そ)の後ろを、苦しめたる、その手にてあった。鼓(つづみ)を打てば、進軍、鉦(かね)を打てば、徹軍。呂布の画戟(がげき)が、ひと裾を追えば、その裾は、すでに、後ろへと、退きおったのである。

この拍子(ひょうし)が、数日(すうじつ)、繰り返されたり。呂布が、戦わんと致せども、戦い得ず、止めんと致せども、止め得ざりき。

その間(あいだ)、張済と樊稠との二路の軍が、長安の裏門のほうを、直(じか)に、狙いたり。呂布に、「張済・樊稠の二軍が、すでに、長安へと、突進中なり。京城(けいじょう)危急なり」との急報が、飛び来たった。呂布が急ぎて、軍を、収めて、長安のほうへと、回り立ちたり。ただ、その回り立ちの後ろに、李傕と郭汜の軍が、大いに、追い行き来たった。

長安の城の下に、至りたる時、敵の兵が、雲のごとく、群(むら)がり、雨のごとく、積(つ)みて、城池を、囲みおったのである。軍兵らの中に、呂布の暴(あら)く激(はげ)しき性(しょう)を、恐るる者が、多(おお)くて、敵に、降伏(こうふく)して、渡り行く者が、増(ふ)えゆきたり。呂布の心が、今暁、初めて、重く成りたのである。

数日の更(ふ)け行きたる暁、長安城内に、隠(かく)れおりたる、董卓の旧(ふる)き残党、李蒙(りもう)・王方(おうほう)の二人が、先(ま)ず、敵の内応(ないおう)と為りて、城門ひとつを、しずかに、開きて、与えたり。四路にて、駆け来たれる、李傕・郭汜・張済・樊稠の軍兵が、一斉に、押し入り来たり、長安城内の四方の街に、注ぎ込み入り来たった。城内の炎(ほのお)が、東門と、南門と、西門と、北門の四方向にて、ひと度に、天を、焼き始めたのである。

呂布が、左衝右突(さしょううとつ)したれども、路を、開き得ざりき。百余名の騎兵のみを、引き連れて、青鎖門(せいさもん)の外側へと、抜(ぬ)け出(い)でたり。青鎖門の上の楼に、王允(おういん)が、献帝(けんてい)を、奉じて、立ちおったのである。呂布が、馬の上にて、大いに、叫びたり。「事勢(じせい)、急にござる。司徒。馬に、お乗り給い、それがしと共に、関の外へと、お出(い)で給え。計策を、別に、お図り申さん。」

삼국지 365 Day 42 중간 일러스트

王允が、ゆるりと、首を振りたり。「それがし、曾て、社稷(しゃしょく)を、安んずる事を、生涯の志と為したれば、今日、その志、成り得ざるに、いかでか、己(おの)がひと身を、惜(お)しみて、この席を、捨てて、逃げ行かんや。奉先(ほうせん)は、速やかに、関の外へと、お出(い)で給え。天子を、奉じて、辺境の諸侯らと、計策を、再び、お立て給え。この王允は、この席に、留まり申さん。それがし、留まる事を以て、天下大臣の席が、敵の刀の下にて、折れざる事を、見せ申さん。」

呂布が頭を、深く、垂れたり。眼に、涙が、湛(たた)えられたり。ただ、時が、無かりき。馬の頭を回して、東へと、駆けたり。彼の後ろのほうにて、長安の四つの炎が、天を、いっそう、大きく、焼きおったのである。

青鎖門の楼の上にて、王允が、献帝の前に、膝を、屈(くっ)したり。「陛下(へいか)。臣、不忠にて、社稷を、全(まった)く、守り得ざりたるなり。陛下の龍体(りゅうたい)のみを、李傕に、お請(こ)い給いて、お守らしめ給え。この臣のひと身は、この席にて、社稷の末(すえ)に、先(ま)ず、置き申さん。」献帝が、大いに、泣きたり。

王允が、宣平門(せんぺいもん)の楼の上へと、歩み上り行きたり。楼の欄干(らんかん)の上にて、西を向きて、深く、礼したり。「皇帝陛下。臣、先(ま)ず、参(まい)り申す。」彼のひと身が、欄干の上より、下のほうへと、落ちたり。楼の下の石の路の上に、塵が、軽く、舞い立ちたり。

今暁、長安の宣平門の欄干の上にて、ひと司徒の投身(とうしん)が、大いなる社稷の末を、先(ま)ず、受け止めおったのである。李傕・郭汜の軍が、長安の真ん中へと、注ぎ入り来たれども、宣平門の石の路の上に、置かれたるひと身の重みが、その注ぎの前のほうに、ひと結にて、しずかに、置かれおったのである。

Book 2 の十二度目の暁が、長安の宣平門の石の路の上にて、しずかに、開かれたり。宣平投(せんぺいとう、宣平門の投身)の三字が、社稷の末を、先(ま)ずひと身にて、受け止めたる姿勢の種子として、植えつけられつつあったのである。Day 41 の 賈詡言(かくげん)のひと言が、今暁、長安の四つの炎と、ひと司徒の投身として、降り立ちおったのである。

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✒️ 平訳家の一言 — 延三欽博士(Yeon Sam-Heum, Ph.D.)

社稷の末を、先(ま)ず、ひと身にて、受け止むる暁があり申す。生(い)くる路を、開きて呉るる友(とも)のひと言の前にて、ひと身の重みを、楼の欄干の上へと、先ず、移したまわる席にござる。今暁、貴方の席にも、生くる路を、開きて呉るるひと言の前にて、別なる方向へと、ひと歩みを、踏み出(い)づる姿勢が、もしやおありにならぬか。そのひと歩みのひと結を、しずかに、覗き見られてはいかがであろう。

📅 明日 Day 43:徐州へと向かう溜息

「呂布が、長安を、抜(ぬ)け出(い)でたる後、東へと駆けて、徐州(じょしゅう)のほうを、目指したり。ひと騎兵の馬の手綱の上に、長き溜息が、置かれおったのである。」 — 平訳家 延三欽博士

平訳 — 延三欽 平訳家 · Sam H. Yeon, Ph.D. · 延三欽博士

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