[Day 78] 青梅と煮酒

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By 코리안투데이 글로벌

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[Day 78] 青梅と煮酒

三月 · 天下の二人 | 約三分の読み

삼국지 365 · Day 78 · Book 1「星が集まる」
삼국지 365 Day 78 헤더 일러스트
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董承(とうしょう)の衣の裾(すそ)が、劉備(りゅうび)の両手の前に、広げられたる、その翌(あく)る日、曹操(そうそう)が、使者(ししゃ)を、劉備の家に、遣(つか)わして、別苑(べつえん)の席へと、お招き給いたり。

劉備が、その招きを、受けたり。彼の両眼が、深く、沈み込みたり。関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)が、傍らに、立ちたり。関羽が、低く、諫(いさ)めを、上りたり。

「兄上。今日、曹操の別苑へと、独り、お進み出(い)で給うこと、危ういお席に、ござる。我ら、二人もまた、共に、お進み出で給うを、お許し給え。」

劉備が、低く、答えたり。

「雲長(うんちょう)。今日のお席に、二弟(にてい)が、共に、行かざることが、宜(よろ)し。曹将軍が、独りにて、お招き給いたるお席に、独りにて、お進み出で給いてこそ、彼の結を、お察(さっ)し申し得(う)。」

劉備が、別苑の戸の前に、至りたり。庭には、ひと本の青梅(せいばい)の樹が、青く、熟(う)れたる実を、いっぱいに、結びおったのである。曹操が、その樹の下の低き卓に、座(ざ)しおったのである。卓の上には、煮酒(しゃしゅ)ひと甕(かめ)が、低く、沸(た)ぎりおったのである。

曹操が、低く、笑みつつ手を、振りたり。

「玄徳(げんとく)。今日の青梅が、青く、熟れたるな。この青梅と煮酒ひと甕とが、今日のお席の結に、ござる。ひと杯、お召(め)し給え。」

劉備が、低く頭を、垂れて、席に、座(ざ)したり。

二人が、煮酒のひと杯を、共に、傾けたり。ひと杯の空(から)に成りたるに、二杯目が、湛(たた)えられたり。二杯目の結にて、曹操が、低く、続けたり。

「玄徳。今日の天下にて、真(まこと)に、英雄(えいゆう)と、お呼び申し上げ得る人が、誰人(たれびと)と、お見給うか。」

삼국지 365 Day 78 중간 일러스트

劉備が、低き沈黙を、呑み込みたり。彼の口が、低きひと言を、漏(も)らしたり。

「淮南(わいなん)の袁術(えんじゅつ)、冀州(きしゅう)の袁紹(えんしょう)、荊州(けいしゅう)の劉表(りゅうひょう)、江東(こうとう)の孫策(そんさく)、益州(えきしゅう)の劉璋(りゅうしょう)、西涼(せいりょう)の馬騰(ばとう)、漢中(かんちゅう)の張魯(ちょうろ)——この七人が、今日の天下の英雄と、お呼び申し上げ得る人々に、ござる。」

曹操が、低き笑みを、浮かべたり。指先にて、劉備の顔を、指したり、また、己が顔を、指したり。彼の口が、低きひと言を、漏らしたり。

「玄徳。天下の英雄は、その七人に、あらず。ただ、君(きみ)と、我(操、そう)の二人のみに、ござる。」

その刹那、天より、雷(らい)が、響きたり。雷光(らいこう)が、庭の結を、明らかにしたり。劉備の手の内側の煮酒の杯が、わずかに、傾きたり。ひと滴(しずく)の煮酒が、卓の上に、落ちたり。劉備が、低く頭を、垂れつつ、しずかに、申したり。

「曹将軍。雷が、両耳を、驚かしめ申せり。お赦(ゆる)し給え。」

曹操が、低く、笑みつつ頭を、首肯したり。彼の両眼に、薄き疑いが、暫(しば)し、留(とど)まりたる後、再び、薄く、解(と)けたり。

「玄徳。雷に、驚き給う人は、英雄に、あらざるなり。今日の青梅と煮酒の席に、英雄の結が、お置かれ給わざりたるごとくに、ござる。」

劉備が、再び、低きひと言を、漏らしたり。

「曹将軍。雷を、お恐れ給う人が、英雄の結の近くに、達し得ざる事は、ひと結の理(ことわり)に、ござる。」

曹操が、いま一たび、低く、笑みたり。彼の疑いの結が、ひと滴の煮酒の結と、共に、卓の上に、置かれて、薄く、解け去りたり。

Book 3 の七十八度目の夕が、曹操の別苑の青梅の樹の下にて、しずかに、深まりゆきつつあった。青梅酒(せいばいしゅ、青梅と煮酒)の三字が、ひと本の青梅と、ひと甕の煮酒と、ひと度の雷と、薄き疑いとが、ひと席に、置かれたるひと息の種子として、植えつけられつつあったのである。Day 77 の 衣帯詔(いたいしょう)のお待ちが、今夕、煮酒のひと杯の結の後ろに、しずかに、隠れおったのである。

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✒️ 平訳家の一言 — 延三欽博士(Yeon Sam-Heum, Ph.D.)

青梅の樹の下にて、煮酒のひと杯を、二人が、共に、傾くる夕があり申す。ひと度の雷が、杯の結を、わずかに、傾けて、ひと滴の煮酒が、疑いを、卓の上に、共に、置きて呉るる席にござる。今日、貴方の夕にも、ひと滴の煮酒の結が、ひと結の疑いを、薄く、解(と)き給う席が、もしや、置かれおりてはおらぬか。そのひと滴の結を、しずかに、覗き見られてはいかがであろう。

📅 明日 Day 79:袁術残党の北のひと歩み

「淮南(わいなん)の袁術(えんじゅつ)の残党が、甥(おい)袁紹(えんしょう)のほうへと、北のひと歩みを、お動き始めたり。曹操が、劉備を、ひと刀(かたな)にて、お払い給う結が、近づきおりたのである。」 — 平訳家 延三欽博士

平訳 — 延三欽 平訳家 · Sam H. Yeon, Ph.D. · 延三欽博士

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