茶碗を並べるように、介護を分かち合う対話

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By 코리안투데이 글로벌

ウィア先生の心ケア・シグナル · 第 14 回

文 Columnist Kim Mi-hee

ウィア先生の心ケア・シグナル
今日も病院の予約を取り、薬箱を満たし、お母様の好きなおかずを届けて帰ってきた道すがらだったかもしれません。ふと「なぜこの仕事はいつも私ひとりなのだろう」という思いが湧き上がると、寂しさより先に罪悪感がついてきますね。その気持ちを抱えたまま、今日はきょうだいと介護を分かち合う対話、その場をどのように作ればよいかを一緒に考えてみたいと思います。

なぜきょうだいの対話はいつもすれ違うのか

親の介護が始まると、きょうだいの間には目に見えない距離が生まれます。同じ親のもとで育っても、それぞれが記憶している親の姿が違い、今立っている場所も違うからです。近くに住む人は毎日の重みを体で感じ、遠くに住む人は電話越しに聞こえる声だけで状況を推し量ります。それぞれ違う窓から同じ風景を見ているのですから、話が噛み合わないのはある意味当然のことなのです。

介護の現場でさまざまな家族と出会うなかで、よく見てきた場面があります。主に介護を担うひとりが長く我慢した末、お盆やお正月の夕食の席で一気に言葉を吐き出し、聞く側は突然の攻撃と感じてまず防御に回ってしまう姿です。「あなたは何をしたの」という言葉が飛び交ったあとは、肝心の親をどう介護するかについては一言も決められないまま、その場が終わってしまいます。その日の傷は次の対話をさらに難しくし、介護する人はいっそう孤立していきます。

だからこそ、まず知っておくとよいことがあります。きょうだいの対立は多くの場合「気持ちがないから」ではなく「情報がないから」、そして「話す場がないから」生まれるという点です。遠くにいるきょうだいは何を手伝えばよいかわからず黙っていることが多く、近くにいる人は説明する力さえ残っていないことが多いのです。この隔たりを埋めるのは恨みではなく、あらかじめ準備された穏やかな対話の場なのです。

会議を開く前に、まず場を整える

きょうだい会議と言うと大げさに聞こえますが、実は茶碗をいくつか並べてメモ用紙を一枚広げることから始まります。大切なのは「何を話すか」より「どんな場で話すか」です。親のいる家で、親が聞いているなかでの話は、ともすれば親の負担になりかねません。できれば親から離れた静かな場所で、夕食が終わって心が少しゆるんだ時間を選ぶのがよいでしょう。

誘いの言葉も少し整えるだけで雰囲気が変わります。「今度こそちゃんと話そう」という言葉は、聞く人に緊張を与えます。代わりに「最近の母さんの状況を一緒に整理したいの。一時間だけ時間をもらえないかな」と時間と目的を一緒に伝えれば、相手も心の準備をして来ることができます。遠方に住むきょうだいには、ビデオ通話での参加をお願いしてもよいでしょう。顔を見ながら話すのと文字でやり取りするのとでは、まったく違う温度を持っています。

そしてもうひとつ、会議の前に自分で準備しておくと役に立つことがあります。この一か月間、親のために自分がしたことをメモ用紙に書き出してみることです。病院への付き添い、薬の整理、食事の準備、夜中にかかってきた電話まで、淡々と書いてみます。これは功績を誇るためのリストではなく、今の介護がどんな形をしているのかを、ほかのきょうだいが初めて「見られるように」する地図です。言葉では伝わらなかった重みが紙の上に置かれると、非難がなくても状況が伝わります。

役割は「時間・費用・心」の三つに分ける

いざ席に着くと、「誰が何を担うか」を決めるのが最も難しいものです。このとき役に立つのが、介護を三つに分けてみる方法です。一つ目は時間、つまり直接そばにいて差し上げること。二つ目は費用、医療費や生活費、介護用品といった経済的な分担。三つ目は心、こまめに電話をかけて安否を尋ね、親の話に耳を傾けることです。こうして分けてみると、毎日そばにいられないきょうだいにも、確かに担える役割が見えてきます。

現場で見てきた家族のうち、対話がうまく進んだケースには共通点がありました。「できること」を話す前に、「できないこと」を先に正直に話すということです。仕事のせいで平日の昼間はどうしても時間が取れないとか、子どもの学費のせいで今は費用をあまり出せる状況ではないといった話を先に切り出すと、お互いの事情がわかってかえって恨みが減ります。そのあとで「その代わりこれはできる」という言葉が自然についてきます。

役割を決めるときは、メモ用紙に名前と分担を一緒に書いておくのがよいでしょう。記憶は薄れ、言葉はそれぞれ違う形で残りますが、紙に書かれた約束は皆が同じものを見ます。ただし、あまり細かく決めようとしなくても構いません。「次男が毎週水曜の夜に電話」「三男が来月の病院付き添い」のように、手に取れるものを二、三個決めるだけでも十分に始まりになります。介護は長い道のりですから、最初の会議ですべてを決めようとすると、かえって疲れ果ててしまいます。

心が傷つきそうなときにつかまえられる言葉

どれだけ準備しても、対話の途中で感情が込み上げる瞬間はやってきます。「あなたはいつもそうだった」「あのときも来なかったじゃない」という言葉が喉元まで上がってくるときがありますね。そんなときに役立つのは、言葉の主語を「あなた」から「私」に変えてみることです。「あなたはなぜ来ないの」ではなく、「私は最近、夜に電話がかかってくるんじゃないかと思って深く眠れないの」と言えば、相手は反論すべきものではなく、聞くべきものを受け取ります。自分の状態を話すことは相手を責めるよりずっと勇気が要りますが、対話を生かす力もずっと大きいのです。

話が過去の寂しさへ流れ始めたら、誰かひとりが静かに親の話へと方向を戻してあげるとよいでしょう。「それはあとで別に話そう。今は母さんの来月の検診をどうするか決めよう」というひと言が、その場を守ってくれます。きょうだい会議の目的は誰が正しいかを決めることではなく、親が少しでも楽になり、介護する人が少しでも疲れずに済む道を探すことなのですから。その目的を紙のいちばん上に書いておき、一緒に眺めるのもひとつの方法です。

そして、場を終える前に必ず決めておくとよいことがあります。次に再び会う日です。一度の対話ですべてが整理されるわけではないことをお互いに認め、一か月後や二か月後にまた茶碗を並べようと約束するのです。次があるという事実は、今日言い尽くせなかった気持ちに余裕を与えてくれます。そして別れ際に「来てくれてありがとう」「話を聞いてくれてありがとう」という短い挨拶をひと言残せば、その日の対話は対立の記憶ではなく、一緒に座った記憶として残ります。

介護を分かち合うことは、親への贈り物でもあります

親を直接介護しながら知ったことがあります。親は子どものひとりがひとりで苦労する姿を見て、ありがたく思うよりも、申し訳なく思うということです。きょうだいが互いに争う気配を察すれば、その申し訳なさはさらに深まります。だからこそ、きょうだいが車座になって介護を分かち合うことは、介護する人の荷を軽くするためだけではなく、親の心を安らかにして差し上げることでもあるのです。

夕暮れの光が差し込む食卓に茶碗が並び、その間にメモ用紙が一枚広げられた場面を思い浮かべてみます。その紙の上には完璧な計画ではなく、互いの事情を知り、少しずつ分けて担った約束が書かれています。そうして分けて担った重みは、不思議なことに単に半分になるのではなく、ひとりのときにはなかった心強さまで一緒に添えてくれます。

介護はひとりで完走する道ではありません。今日この文章を読んで「うちのきょうだいとは難しい」と感じられたなら、その気持ちも十分に理解できます。それでも一度くらいは、茶碗を並べてみていただけたらと思います。最初の会議がぎこちなくても大丈夫です。場を作ったというだけで、すでに何かは変わっているはずです。

今日の心ケア実践

★☆☆今日の夕方、きょうだいのうちひとりに、親の今日の様子をたった一行のメッセージで送ってみてください。「今日、母さんはお昼をよく食べたよ。散歩も10分したよ」くらいで十分です。お願いも恨み言も入れず、事実だけを伝えます。遠くにいるきょうだいが状況を「見られるように」なる最初の扉が開き、次の対話がずっと柔らかくなるかもしれません。

★★☆メモ用紙を一枚広げて、この一か月間に親のために自分がしたことを十個だけゆっくり書いてみてください。病院への付き添い、薬の整理、夜中の電話、おかずの準備のように小さなことも漏らさず書きます。書き終えたら横に「時間・費用・心」の三つの欄を作り、それぞれがどこに属するかを印してみます。自分がどんな重みをどこに背負っているのかを自分で知ると、分け合える分担が見え始めます。

★★★余裕のある週末の夕方、きょうだいに「一時間だけ母さんの状況を一緒に整理したい」とあらかじめお願いして場を作ってみてください。手順はこうです。① 親から離れた静かな場所に、人数分の茶碗を並べます。② 2段階目で書いたメモ用紙を真ん中に広げ、淡々と読み上げます。③ それぞれが「今できないこと」を先に話し、そのあとで「できること」を話します。④ 手に取れる約束を二、三個だけ、名前とともに書きます。⑤ 次に再び会う日を決め、「来てくれてありがとう」で締めくくります。決まった枠組みがあれば、感情に流されずに対話が目的地にたどり着けます。

そっとひとこと
家族の事情はそれぞれ異なるため、この文章の方法がすべての家庭にそのまま当てはまるとは限りません。対話が繰り返し難しく感じられたり、対立が深い場合は、ひとりで抱え込まず、地域の高齢者介護相談窓口や家族相談を一緒に探してみることも助けになるかもしれません。
今日も誰かを介護するために自分を後回しにされたあなたに、この言葉を贈りたいと思います。分かち合おうと言うことは弱いからではなく、この道を長く歩むための知恵です。茶碗を並べるその夕べが、あなたの肩から荷をひとつ静かに下ろしてくれる時間になりますように。

For more heart-care stories, visit the Korea Self-Healing Association.

文 Columnist Kim Mi-hee
Kim Mi-hee — aromatherapist, social worker, certified care worker, and hospital companion manager — draws on her own experience caring for aging parents to write practical, useful guidance for caregivers in the same situation. The Korean Today, Nam-Incheon.

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[ キム・ミヒ記者: incheonsouth@thekoreantoday.com ]

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